いつもご覧いただきありがとうございます。
たまに登場する 【お米を使った料理】 今回はそのお米のお話です。
オープン当時からお付き合いのある、長野県飯山市の米農家 Faith Farm の水野さんから新米が届きました。
水野さんは昨年の新嘗祭の献上米を作った方と言えば、凄い作り手だとご理解いただけるかと。。。
今年の新米はFaith Farmの ライス・オーナーズ・クラブ に参加しCLOUD NINE が1年限定で田んぼのオーナーになった、そのお米です。
オーナーと言っても、日々の管理は水野さんに託していますので品質は問題ないですが、いつも以上に天候が気になった一年でした。
今回の田んぼは、今まで買わせてもらっていたお米の田んぼと同じです。
栽培方法や環境は、無農薬、化学肥料不使用、合鴨農法、ピロール農法、山からの一番水で育った栄養価も高い素晴らしいお米。
夏にはホタルが飛び交う田んぼです。
夏にはホタルが飛び交う田んぼです。
もともと畑だった区画を田んぼにした区画なので、土中に養分が多いようで、隣の田んぼの稲との違いが収穫の際にわかるのも興味深かった点です(テロワールですね♪)
それでは田植えから収穫までを、その時の写真と合わせご紹介します。
新幹線で上野駅から飯山駅まで僅か1.5時間。
駅弁食べようか・・・なんてしてたらあっという間に着いてしまいます。
駅弁食べようか・・・なんてしてたらあっという間に着いてしまいます。
ちなみに車だと東京から5時間位。なかなかの距離感です。。。
3月に田植えの打ち合わせを兼ねて飯山へ行った時。
除雪機で雪を飛ばしている場所とはいえ凄いですね。
ちなみに、車が通るところはきれいに除雪されているので車でも問題なく走れます。飯山駅前も除雪されてて雪国を想像していたら拍子抜けしましたが、山間部近くはご覧の通り。雪国恐るべし。(ちなみに私、冬スポーツには縁がありません)
3月の田んぼの様子。まだまだ雪解けは遠そうです。ちなみに3m位の積雪です。
この田んぼのすぐ隣が、戸狩野沢温泉スキー場。
ゲレンデから直接滑って帰ってこれるそうで、地元のキッズがスキーで降りてきたのを何度か見ました。
温泉はそこら中にあるし(野沢は千曲川の向こうの斜面です)雪質は最高だし、スキーなどやる方には天国ですね。
ゲレンデから直接滑って帰ってこれるそうで、地元のキッズがスキーで降りてきたのを何度か見ました。
温泉はそこら中にあるし(野沢は千曲川の向こうの斜面です)雪質は最高だし、スキーなどやる方には天国ですね。
田んぼの下の風景。
山の中腹部にある田んぼなので、千曲川を見下ろす感じの風景。
正面は木島平かな?左手に野沢温泉があります。
山の中腹部にある田んぼなので、千曲川を見下ろす感じの風景。
正面は木島平かな?左手に野沢温泉があります。
同じ場所から、9月後半の風景。
4月半ばに一気に雪が溶け、新緑が眩しい季節です。
代かきも終えて、田植えを待つばかりの田んぼ。
天気にも恵まれ、5月とは言え少し暑いくらい。水面に映る山が印象的ですね。
天気にも恵まれ、5月とは言え少し暑いくらい。水面に映る山が印象的ですね。
写真がありませんが、山伏の志田さんが豊作を願ってお祈りしてくださいました。
信太山の法螺貝が鳴り響き、いよいよ田植えのスタートです。
水野さんが愛車の耕運機で苗をたくさん積んで登場♪
お手伝いに来てくださったお客様と耕運機が入らない端っこは手分けして手植えです。
交代で耕運機に乗り皆さんで田植え。初心者でも問題なく扱える耕運機って凄いですよね。
田植えを終えて、私の焼くBBQで昼食。
鴨、ラム、牛肉、飯山のお野菜、水野さんのお米の塩むすび。
最高ですよね!?
最高ですよね!?
参加いただいた皆さんと。
ありがとうございました!!!
店名入りの看板。
稲もきれいに植え終わりました。
稲もきれいに植え終わりました。
収穫が待ち遠しいですね。
6月に入り、合鴨チームが出動です。
イタチなどに殺られないように電柵を張り巡らせています。
イタチなどに殺られないように電柵を張り巡らせています。
ちなみにこの電柵、触るとなかなかの刺激(笑)肩こりに良いかも(爆)
わずか3週間位で苗も立派になってきました。
合鴨アヒルチームもせっせと働いています。
合鴨アヒルチームもせっせと働いています。
雑草や虫を食べ排泄し、田んぼの中をかき回すことで酸素を供給し微生物を活性化させてくれる
合鴨チームには本当に感謝です。言葉は通じないけど(笑)
合鴨チームには本当に感謝です。言葉は通じないけど(笑)
日々の餌やりやお世話、ありがとうございます。
6月に行ったときに、私も餌やりをしましたよ。
稲の成長記録
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
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9月に入り、稲が良い感じとのことで写真を送っていただいています。
田植えからの稲の成長をスライドでご覧ください。
田植えからの稲の成長をスライドでご覧ください。
9月半ばの大きな台風は直撃しませんでしたが、強風の影響で倒れてしまった稲。
ですが、稲の力強さが勝ってなんとか持ちこたえています。
この程度なら品質には影響しないとのことです。
天気予報をにらみつつ日取りを決め、いよいよ稲刈りです。
9月25日 いよいよ収穫の始まりです。
山伏の志田さんの儀式で収穫祭がスタートです。
山伏の志田さんの儀式で収穫祭がスタートです。
コンバインでGO!
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
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水野さんのコンバインで稲刈り。
コンバインもみんなで乗り、交代で稲刈りをしました。
手刈りの様子やコンバインに乗っている様子など、作業をしていたので写真など撮れず。。。
ちなみに、コンバインでの収穫の半分以上は私が行いました。
初めて扱う乗り物なのに簡単に扱えるなんて、ほんと凄いことですよね。
初めて扱う乗り物なのに簡単に扱えるなんて、ほんと凄いことですよね。
コンバインが入らない端っこは、手分けして手刈りで。
その手刈りの分は「ハゼ掛け」といって天日干しして乾燥させます。残りは機械乾燥です(これが今では主流ですね)
手刈りし、昨年の稲わらで束ねて逆さに吊るし、日当たりを考慮した方角に整えて1週間程度干すそうです。
稲の切り口を覆うことで雨が降っても水分が染み込まないそうで、先人の知恵に感心しきりです。
その手刈りの分は「ハゼ掛け」といって天日干しして乾燥させます。残りは機械乾燥です(これが今では主流ですね)
手刈りし、昨年の稲わらで束ねて逆さに吊るし、日当たりを考慮した方角に整えて1週間程度干すそうです。
稲の切り口を覆うことで雨が降っても水分が染み込まないそうで、先人の知恵に感心しきりです。
収穫後の記念撮影。
天気にも恵まれ赤とんぼが飛ぶ中、無事に収穫を終えることが出来ました。
お手伝いいただきありがとうございました!!
お手伝いいただきありがとうございました!!
収穫を終えた稲。
コンバインで収穫すると、脱穀もされて袋詰までしてくれます。
昔は収穫だけでも、刈り取り、脱穀、乾燥、袋詰などすべて手作業ですが・・・機械化って凄いなと。
わずか3時間程度の時間で終わるんですから。
収穫量は約210kgとなり、概ね例年通りの収穫量とのことです。
こんな感じで収穫までをご紹介しました。
この後、水野さんにお米の管理を管理などを託し、刈り取った稲を乾燥させ玄米で定温管理していただいています。
そして先日、待望の新米が届きました!
左が機械乾燥、右がハゼ掛け。
食べ比べるとやはり違いがありますね!
12月に水野さんを招いてイベントを行います。そのイベントでは、ハゼ掛け、機械乾燥の両法を召し上がっていただきます。
水野さんのお話と、CL9のお米、お酒などを楽しんでいただくイベントです。ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。
食べ比べるとやはり違いがありますね!
田植えから収穫まで、スポットですがお米の1年に携われたので、新米の美味しさも一入です。
12月に水野さんを招いてイベントを行います。そのイベントでは、ハゼ掛け、機械乾燥の両法を召し上がっていただきます。
水野さんのお話と、CL9のお米、お酒などを楽しんでいただくイベントです。ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。
一年携わり思ったこと。
東京出身でも、地域により早場米があるとか、新米の時期はもちろん知っていますが、そこにいたるまでの過程や実際の作業などは知らなかったので、お米の一年に携われたのは本当に貴重な経験でした。
野菜でも魚でも肉でも、良い素材の向こう側には必ず素敵な人達の労力があると改めて感じることが出来て、たった一粒のお米でもより愛しくなりました。
野菜でも魚でも肉でも、良い素材の向こう側には必ず素敵な人達の労力があると改めて感じることが出来て、たった一粒のお米でもより愛しくなりました。
また同時に様々なお話を伺うなかで感じたことは、機械化が進む前は地域総出で、誰の田んぼとか関係なく皆で手伝いながら田植えや稲刈りをしていたそうです。
田植えや稲刈りの合間やその後に、みんなでおしゃべりしながら作業をすることで、地域の繋がりができ結束も強くなるしお祭りも続いてきていたと。今では、機械化され一人でも作業ができるようになって本当に便利になりましたが、以前のような繋がりは少し弱くなってきたようです。とは言え私から見れば十分強いと思いますが。。。
世の中と価値観が変わっていくのである意味では仕方ないことですが、若い人が都会に出ていくことで人口が減っていき作業の担い手が少なくなったことも機械化が進んだ要因でしょうし、そもそも肉体労働です。
今回の田んぼは4アールですが人の手だと7人くらいで2日程度、コンバインなら2時間程度。凄いことですよね。
ですが便利さの向こうに失ったものもあるのかな・・・と思ったりしてなかなか考えさせられました。
これは東京など、便利なところに住んでいても言えることですよね? 良し悪し関係なく。
田んぼに1年ですが関わることが出来て、新しい繋がりができましたし、それはより強いものにもなりました。
これからの時代は、このように地域と関わることも一つの方法だと思いましたし、このような形でも関わることで国の根幹である食に対しての意識も変わっていくのかなと思いました。
これからの時代は、このように地域と関わることも一つの方法だと思いましたし、このような形でも関わることで国の根幹である食に対しての意識も変わっていくのかなと思いました。
日々の店での仕事も今まで同様、それ以上に産地と生産者さんに敬意を持ち取り組んでいこうと改めて思いを強くしました。
最後に、無農薬、化学肥料不使用、合鴨農法、ピロール農法、山からの一番水で育った栄養価も高い素晴らしいお米。
ご興味のある方にはこのお米を販売いたします。ご入用の方はお気軽にご相談ください。
長文駄文、お付き合いいただきありがとうございました。