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少し間が空いてしまいましたが、三重県・浦村で牡蠣を生産している丸善水産の中村さんにお話を伺ってきたときのお話を。。。
鳥羽から1時間弱、山間の細い道を行くとある浦村。
時期には牡蠣小屋が沢山営業していて、他県からもたくさんの方が牡蠣を求めて来るそうで牡蠣小屋渋滞ができるほどとのこと。
丸善水産さんでは、牡蠣小屋は勿論、飲食店等への卸売、東南アジアなどに輸出も行っています。
輸出向けなどの剥き牡蠣を作る場合、他の生産地などは、ある程度の数をまとめて翌日に加工場で真空・冷凍にするそうですが
浦村では唯一のアルコール凍結機をお持ちの丸善水産さんでは、剥いてから3時間以内に全て真空・急速冷凍できるとのこと。鮮度抜群のうちに保存された牡蠣は冷凍とはとは思えない驚きのクオリティーです。また、来年にはHACCPを取得しさらに衛生的な環境で、海外向けにもよりアピールしていくとのこと。
このように、地域の中ではパイオニア的な立場であり、またそれによって成功事例を作ることで雇用を増やし、若年層に生産の現場に入ってもらい、さらには地域経済の発展にも力を入れていくとのこと。
さて、牡蠣の生産ですが、写真のような筏で行っています。
筏のある場所の水深は10メートル位。
筏にこのホタテの殻をたくさん吊り下げて養殖を行います。
さて、殻にどうやって牡蠣を着けるかというと…
以下のリンクをご覧いただければと思います。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1175023929310658&id=100004091854596
ちなみにこの筏は修理ができるようにうまく組み上げられていて、補修や交換をしながら15年位は使うそうです。長さは50メートルくらいかな。そうとうゴッツいですが、大きな台風が来ると筏が折れてしまうことあるそうです。驚きですね。
筏に吊るされた牡蠣は、複雑な海岸線をもちつつ背後の山からの養分と、外海の潮の流れからの養分をたっぷり吸えるこのような環境で大きくなります。
また、このような複雑な海岸線のため、筏の場所は公平を保つために浦村の生産者さんたちで抽選を行い場所を決めるとのこと。そのため、1年牡蠣しかないそうです(翌年は違う場所になるため、思うように育たない可能性があるとのこと)
GW連休明けでもまだまだ牡蠣はたくさんあって、実は桜の時期くらいからGW位までが一番美味しいとのこと。写真の通り、1年牡蠣なのにこの大きさ、パンパンでその場で蒸し牡蠣にしても全く縮まずプリプリでした。
それと驚きだったのは、殻付き牡蠣で流通するのは全体の1割ほどとの事で、殻の形で選ぶそうです。(中身は同じです、写真のとおりです)他は剥き牡蠣や牡蠣小屋で使うとのことです。
今回の三重県の視察では、県庁の職員の方々のアテンドも有り、効率的に回ることが出来ました。
道中の運転など本当にありがとうございました。
クリアな味わいの浦村の牡蠣、近々仕入れますのでどうぞ宜しくお願いします。
中村さんから届く、浦村の牡蠣をお楽しみに!