2月25日のワイン その3

お待たせいたしました。
3本目のワインをご紹介します。
画像の右のワインです。
★Savigny-les Beaune  François GAY
サヴィニ・レ・ボーヌ  フランソワ・ゲ

やや明るい色合い。
柔らかいベリーの香りの中に甘やかな香り、紅茶や出汁的なニュアンス。
タンニンは非常に細かく溶け込んでいて、赤いベリーを思わせるきれいな酸味は滑らかで、熟成からくるうまみとよく調和する。
薄旨ブルゴーニュの典型と言ってもいいかと。

私見ですが、サヴィニらしさと言えば繊細でチャーミングな酸味と柔らかいタンニン、土のニュアンスかなと思います。
ゲさんのワインも同様、熟成からくる紅茶や出汁のニュアンスはまさに熟成したサヴィニかと。

生産者のフランソワ・ゲさんは、お隣のショレイ・レ・ボーヌに本拠地を置き、現在の当主で7代目。
ショレイ・レ・ボーヌやサヴィニと言うと、ボーヌなどのメジャーなアペラシオンに隠れがちですが、実は優良な生産者を選べば素晴らしい熟成をするワインがあります。(この方もその一人です)
ワインの醸造などは職人気質だからかあまりオープンではありませんが、華美な装飾がなく、伝統的で普遍的なおいしさを重んじるクラシカルな造り手さんです。

サヴィニと言うアペラシオンは、昔は『ボーヌと名がつくが、銘醸地のボーヌとは無関係で凡庸なワイン産地』と言われていたらしいですが、1980年代から認識が変わり、オスピス・ド・ボーヌではボーヌよりサヴィニの方が高値がつけるくらいです。

このサヴィニには、グラン・クリュはなく1級畑が多い地域です。
また、収穫が一番早く始まる場所でもあるとのこと。
これは葡萄が早く成熟するからではなく、収穫を待てない生産者さんが多いからのようです。
とは言え、シモン・ビーズや今回のゲさんのような優良な生産者の方々は例外です。
立地の良さや質の高さで真っ先に名前が挙がるアペラシオンではないのですが、しっかりとした生産者さんが増えればアペラシオンの評価ももっと上がるのでしょう。

さて、こんな感じで紹介するとあまり良いイメージを持たれないかもしれませんね。
私見ですが、コート・ド・ニュイのメジャーなアペラシオン(高いですが・・・)もいいのですが、そこまで高くなく手に入る優良なブルゴーニュと言えば真っ先に名前を挙げます。
熟成したサヴィニは、繊細さとしっかりとした旨みが共存する素晴らしいワインです。

またしても長くなってしまいました。

どうぞよろしくお願いいたします。
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